ひとつ手放した
今日(というかさっき)、自分にとって少し大きな決断をした。
数ヶ月、ずっと決められずにいたけれど、海を散歩していたらふわっと手から何かがこぼれ落ちるような感覚があって、その感覚をしばらく味わっていたら、なぜか”手放そう”ってすんなり思えた。とても不思議な感覚だった。
関わってくれていた人、助けてくれた人、それを通して出会ったたくさんの人、いろんな人の顔を思い浮かべると、どうしても決めることができなかった。
手放すと思うと、痛みがやってくるから。
いつもそういうパターンだな、って苦笑いするような気持ちになりつつも、今まではそれが苦しかったから、自分にほんの少し嘘ついて、先延ばしにしていた。
そうそう、いつもそういうパターン。
心は変わっているのに、周囲やその対象を気にして、その痛みを感じないように、その痛みを見ないようにほかのことで紛らわせて、自分を偽り続ける。
でもそれが誰にとっても一番よくないことで、そう思うとどこか恋愛と似ているかもな、と思った。
”それでも痛みは残る”とエミリオ(ダイアモンドロゴスの先生)が言っていたけど、本当だなって、その痛みを感じながらこれを書いてる。
痛みに止まり続けている。
体の感覚は刻々と変化していて、だんだんとその痛みの真ん中から、そして体中から優しくて、柔らかくて泣きたくなるような微細なエネルギーが溢れ出している。
その場所が自分にとって思っていた以上に大切だったことがわかった。
それでもこれでよかったんだな、って心から思えている、今。
とても大切な瞬間を味わっている。